私の故郷福井県越前市では、天気が良いと白山が遠望できます。子どもの頃から身近にあった白山ですが、まだ山には全く興味がなく意識もしていませんでした。普通にある気にもとめない自然の風景でした。
その白山を信仰の面から捉えてみようと思い始めたのは、ここ数年の事です。
白山を開闢したと伝わる僧侶、越の大徳こと泰澄大師は越の国、現在の福井の出身と言われていますが、大師が生まれたと伝わる麻生津からは実家が20kmも離れていなかったり、実はとても身近なお方でした。
残念ながら今では、泰澄大師と聞いてもほとんどの方が知らないと思いますが、大師や白山信仰の足跡を、主に福井県に尋ねてみようと思います。